熱中症　症状と応急処置

毎年この時期になるとニュースでよく聴かれる言葉に「熱中症」がありますよね。

では、熱中症とはどのようなものかご存知ですか？

「熱中症」とは暑い環境で生ずる健康障害の総称であります。
では、健康障害とはどのようなものがあるのでしょうか。

～～熱失神～～

皮膚血管の拡張にともない血圧低下し、脳血流が低下して起こる。
（症状）　脈が速く弱くなります。

•  めまい
• 一時的失神
• 顔面蒼白

（応急処置）
涼しい場所に運び、衣服をゆるめ寝かせ、水分（0.2％程度の食塩水やイオン飲料など）を補給させる。

～～熱けいれん～～

多量の汗をかき、水だけを補給することで血液中の塩分（ナトリウム）濃度が低くなり、足，腕などの筋肉に痛みを伴いけいれんを起こす。
（症状）

• 筋肉痛
• 手足がつる
• 筋肉がけいれんする

（応急処置）
生理食塩水の補給する。
0.9％の食塩水（１リットルの水に９グラムの食塩を溶かした水）

～～熱疲労～～

多量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと身体は脱水状態になります、このような状況のとき熱疲労の症状が起きます。
（症状）

• 全身倦怠感
• 悪心（おしん），嘔吐
  ※悪心とは・・・胸がむかむかして吐き気がすること
• 頭痛
• 集中力や判断力低下

（応急処置）
涼しい場所に運び、衣服をゆるめ寝かせ、水分（0.2％程度の食塩水やイオン飲料など）を補給させる。

～～熱射病～～

体温が上昇し中枢機能に異常が起きた状態。
ひどい場合には意識障害（言動がおかしい，意識がなくなるなど）になったり、ショック状態になる場合がある。
（症状）

• 体温が高い
• 意識障害
• 呼びかけや刺激への反応が鈍い
• 言動がおかしい
• ふらついている

（応急処置）
集中治療のできる病院へ早く運ぶ。
病院へ運ぶまでは、身体を冷やし体温の低下をはかることが大切です。
体温を下げるには、全身に水をかけたり、濡れタオルで身体に当てる。
また大きな血管の通っている、大腿部の付け根や首すじ，わきの下などをアイスパック等で冷やす。

いろいろ書きましたが、症状が回復しない場合は迷わず『１１９』しましょう！

また、熱中症は屋外だけでなく、高温多湿の屋内でも発生する可能性があります十分注意して夏をのりきりましょう！！