終戦記念日！黙祷の時間は？正しい黙祷のやり方は？

8月15日が終戦記念日であることは日本国民ならご存知のことでしょう！！

もしかすると若い方々は、終戦記念日？？って方もおられるかもしれません。

終戦記念日とは、簡単にいえば日本が戦争を終えると日本国民や世界に対し宣言した日です。

その終戦宣言が行われた日を“終戦記念の日”として、各地で戦争で尊い命を亡くされた方々を悼み式典が開催されます。

では、この式典の際に行う「黙祷」。

正しいやり方は？いつ行えばいいの？

 なんとなくテレビ等で見たことはあるけど、正しくできているのか不安だなって方はぜひ一度ご覧ください。

また、黙祷は今後も何度も行う機会があると思います、この際正しい黙祷のやり方を覚えておいてください。

終戦記念日に黙祷するのは

 1941年10月に開戦した太平洋戦争、最初はハワイの真珠湾攻撃で勢いづいた日本が太平洋上の島々を占拠していきまいしたが、1946年6月のミッドウェー海戦以降はアメリカの猛反撃にあいます。

その後長崎・広島に原爆を投下され、1945年8月15日に昭和天皇はラジオにて全国民に向け敗戦を伝え「終戦」となったのです。

終戦記念日は1982年に「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として閣議決定されたものです。

この閣議決定に基づき毎年8月15日に全国戦没者追悼式が行われています。

1982年4月13日「戦没者を追悼し平和を祈念する日」についての閣議決定内容は以下のとおり。

1.趣旨　先に大戦において亡くなられた方々を追悼し平和を祈念するため「戦没者を追悼し平和を祈念する日」を設ける。

2.期日　毎年8月15日とする。

3.行事　政府は、「戦没追悼し平和を祈念する日」に、1963年以降毎年実施している全国戦没者追悼式を別紙のとおり引き続き実施する。

【別紙　全国戦没者追悼式の実施について 】

1.全国戦没者追悼式は、天皇皇后両陛下の御臨席を仰いで、毎年8月15日、日本武道館において実施する。

2.本式典における戦没者の範囲及び式典の形式は、1981年の式典と同様とする。

 3.本式典には、全国から遺族代表を国費により参列させる。

 4.式典当日は、官衙(官庁)等国立の施設には半旗を掲げることとし、地方 公共団体等に対しても同様の措置をとるよう勧奨するとともに、本式典中の一定時刻において、全国民が一斉に黙とうするよう勧奨する。

はい。かなり前書きが長くなりましたがこれで終戦記念日になぜ黙祷するのか分かっていただけたと思います。

では、これから本題です。閣議決定された「本式典中の一定時刻において、全国民が一斉に黙とうする」とはいつなのか、正しい黙祷のやり方はについてです。

 終戦記念日の黙祷のやり方

 （1）黙祷を行う時刻

本式典の一定時刻＝「黙祷」を行う時刻は”8月15日　正午”です。

これは、1945年昭和天皇が全国民に向け敗戦のラジオ放送を開始した時刻とのことです。

（2）正しい「黙祷」のやり方

 黙祷の「黙」とはだまる、「祷」は祈るという意味なので、正しい黙祷のやり方は以下のとおりとなります。

・黙って、声を出さない

・動かない

目を閉じたり、手を合わせる必要はありません。

黙祷の時間については明確な決めはないようですが、長崎や広島の平和式典では「１分間」の黙祷を行っており、終戦記念日の式典でも１分間の黙祷が行われます。

全国高校野球選手権大会においても、終戦記念日の正午には１分間の黙祷が行われていますよね。

以上が終戦記念日における黙祷の時刻とやり方になります。

 最後にひとこと

ところで、みなさん終戦記念日に黙祷してますか？ 

先に書いた閣議決定内容では「黙とうするよう推奨する」となっており、黙祷をしな かったからといって罰せられるものではありません。

しかし、戦争で亡くなった多くの人たちのこと、これからの平和な社会のことを祈り黙祷できる時はすべきなのでしょうね。