【霧島酒造サツマイモ発電】「黒霧島」と「サツマイモ発電」。発電売上は年間１億5000万に！！

宮崎県の酒造メーカーである霧島酒造さん。

みなさんご存知の　芋焼酎「黒霧島」は有名ですよね。

この霧島酒造さんが、焼酎を蒸留したあとに残る搾りかすを燃料とした発電（サツマイモ発電）で発電事業に本格参入し、9月1日から発電を開始することを、8月28日に発表しました。

霧島酒造さんって

 宮崎県都城の地で、創業97年の歴史を誇る。

自社で掘り探した地下の名水 「霧島裂罅水（きりしまれっかすい）」と、南九州の温暖な気候が育んだ甘藷（さつま いも）「黄金千貫（こがねせんがん）」を使ったこだわりの芋焼酎の数々、その中でも主 力銘柄の「霧島」シリーズは全国的な知名度で人気となっています。

焼酎ブーム以降も需要は安定的に拡大し、焼酎メー カー出荷高第1位（2012年実績）を誇る大手酒造メーカーとして成長を続けています。

サツマイモ発電とは

焼酎を蒸留した際に発生する搾りかす（焼酎粕）。

この焼酎粕は芋焼酎の場合は焼酎の約2倍発生するとのこと。

その量はなんと、一日最大800㌧！！

今まではこの焼酎粕を産業廃棄物として処理していたそうですが、このゴミを高温発酵させてその際に発生するメタンガス（バイオガス）を燃焼することでタービンを回し発電するというものです。

サツマイモ発電の発電量とその販売金額は

発電量は年間約400万Kw/hを見込み、一般家庭　約1000世帯分　の年間使用量に相当します。

発電した電力はすべ て九州電力に売電され、その販売金額は　年間1億5000万円　を見込んでいます。

この発電施設は13億5000万円で造られたとのことですから、設備費用は9年で回収できる計算となります。

設備費用を回収するには多少時間がかかりますが、日に最大800㌧も発生していたゴミを出さないようにする！といった、霧島酒造さんの環境負荷低減努力に脱帽です。