避難勧告と避難指示の違いは？　避難行動はどうすればいいのか！

最近、台風や豪雨発生などでニュースでは「○○地区に避難勧告が出ました。」なんってよく聞くようになりましたよね。

この行政が発令する避難に関する勧告や指示ってどの程度の拘束力があるのか知ってますか？

こんな行政からの発令に対し避難する際に携行する物って何かなど調べてみました。

避難勧告と避難指示の違い

行政から発令されるものには、「避難準備情報」・「避難勧告」・「避難指示」があります。

拘束力は「準備情報」⇒「勧告」⇒「指示」の順に強くなります。

【避難準備情報】

 援護が必要な人等、特に避難行動に時間が必要な人は避難行動を開始しなければならない段階であり、人的被害の発生する可能性が高まった状況です。

事態の推移によっては避難勧告や避難指示を行うことが予想されるため、避難の準備を呼びかけるものです。

【避難勧告】

通常の避難行動ができる人は避難行動を開始しなければならない段階であり、人的被害の発生する可能性が明らかに高まった状況です。

居住者に立ち退きを勧め促します。ただし、強制力のあるものではありません。

【避難指示】

災害の起こる前兆とみられる現象の発生や切迫した状況から、人的被害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況です。

例えば堤防の隣接地等、地域の特性等から人的被害が発生する危険性が非常に高いと判断された場合、または人的被害が発生した場合です。

被害の危険が切迫したときに発せられるもので、「避難勧告」よりも拘束力が強くなります。

避難者がとるべき行動とは

発令内容により避難者のとるべき行動は違ってきます。

【避難準備情報】

援護が必要な人は、特に避難行動に時間を必要とする人は、計画された避難場所への避難行動を開始しましょう。

援護が必要な人以外のかたは、家族等の連絡、非常用持出品の用意等、避難準備を開始しましょう。

【避難指示】

発令された対象地域で通常の避難行動ができる人は、計画された避難場所等への避難行動を開始しましょう。

【避難指示】

避難勧告等の発令後で、避難中の人は確実な避難行動をとりましょう。

 発令された対象地域でまだ避難していない人は、ただちに避難行動に移るとともに、その行動に移る時間的余裕がない場合は生命を守る最低限の行動をとりましょう。

避難勧告・指示って言うのは最終的には自主判断であり、強制力はありません。

ですから基本時には一時避難所・指定避難所に向かうのは個人の判断・責任です。

避難行動時の注意点！！

避難が必要となった場合は以下の事項を確実に行い速やかに避難しましょう。

避難する時は、必ず火気・危険物の始末を完全に行いましょう。

避難する人は、２食程度の食料、飲料水、手拭等の日用品、懐中電灯、救急薬品等を携行しましょう。

できれば避難者名簿を持参しましょう。名簿には住所、氏名、年齢、血液型等を記入しておきましょう。

服装は軽装でも大丈夫ですが、素足、無帽は避け、最小限の肌着等の着替えや防寒雨具は携行しましょう。

貴重品以外の荷物は持ち出さず避難しましょう。

避難指示が発令された際に速やかに避難できるよう、必要なものを事前に「非常持ち出し袋」に整備しておくと便利です。