首を回すとボキって音！すっきり～！！でも本当に大丈夫？

長時間何かに没頭していると、首の周りは固まった感覚を覚えて首をぐるっと回したり、前後左右に曲げた時に、「ボキボキっ！」とか「バキっ！」なんて音がした経験ありますよね。

なんだか「ボキっボキっ！」「バキっ！」なんて音がすると、凝り固まった肩や首がほぐれたように感じますが、これってほんとにコリの解消になっているんでしょうか？

もしや、首や肩に何か異常があるのではないかと思ったりしませんか？

ちょっと不安になったあなた、ぜひ記事をご覧ください。

思わぬ危険がひそんでいるかも・・・

首を回した時に発する音の正体とは！

 首を回したときにするあの音って、骨と骨がこすれ合ってると思われている人いませんか？

もし骨と骨がこすれていたら、激痛がはしるはず！

だから、骨がこすれ合っているわけじゃないんです。

実はあの音の正体は、関節包（かんせつほう）内の関節液から発生する気泡が破裂する際に発する音だと言われています。

関節包とは関節を覆う袋で、この袋の中には関節液が充満して骨と骨のわずかな隙間に入り、骨と骨が直接接触しないようしています。いわば、関節の潤滑油を溜める袋ってとこでしょうかね。

関節を曲げるときは、片側の関節包が広がって、もう片側の関節包は狭まり関節液内に気体が発生するんです。

でも、気泡が破裂しただけで、あんなに大きな音がするのか疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。

だって、関節の間に出来る気泡なんてそんな大きなものじゃないですし、あれほど大きな音はしませんよね！

実は、関節部から発した音は骨や皮膚を伝わって、外部に聞こえるときにはあんな大きくなるんですよ。

首を回して音を鳴らすのはいいこと？

 首や指の関節をボキボキっ鳴らすと凝り固まっていた部分がほぐれた爽快感を感じてしまいますが、本当のところはどうなんでしょうか。

ちなみに、関節包内の気泡が破裂する際にかかる力は、あの一瞬で１平方ｃｍあたり１トンというから驚き！です。

気泡が破裂すると、関節面に衝撃波を生じて周りの軟骨、骨、靭帯を侵蝕してしまいます。

骨は衝撃を受けるとその方向に曲がっていきます。骨が曲がっていくとズレが大きくなり、摩擦も多くなります。

一時的なすっきり感を覚えてしまい、首を鳴らさなければ首に違和感が残ってクセのように鳴らしてしまう方もおられると思いますが、ボキボキっ！ボキボキっ！鳴らし続けていると、関節包内により空気が溜まりやすくなり音が鳴りやすくなります。

ボキボキっ！ボキボキっ！よく骨を鳴らしていると、骨が変形したり靭帯がゆるんで、首を支えることが出来にくくなり、慢性的な首肩こり・頭痛へと移行する可能性があります。

つまり、首を回して音を鳴らす行為は身体に大きなリスクを与えているのです。

 お分かりいただけましたか、ボキボキっ！ボキボキっ！音の恐ろしさ。

音が鳴らないようにするには！

じゃ、どうしたらあの”ボキボキっ！ボキボキっ！”って音を鳴らないようにすることができるのでしょうか？

先ずは音の危険性を思い出して、クセになった首曲げ、首回しにストップをかけることです。

そして、ど～しても首を回さないと我慢できないって人は、音を鳴らさないよう注意しながらゆっくり首周りのストレッチを行い、凝り固まった筋肉をほぐしましょう。

オススメのストレッチ法は、頭の重さだけで、頭を前後左右に約５秒間斜めるやり方です。ここで注意することは“頭の重さだけ”を利用するってことです、手で頭を押さえるなど余計な力を加えたりするのはＮＧ！

ストレッチの基本である、息を止めず行うこと、深呼吸しながら笑顔で出来ればＯＫ！！です。

あとは今自分がどの部分をのストレッチを行っているか意識しながらすることをお忘れなく。

最後にひとこと

首は重さ５kgもある頭を支える大切な部位です。

また、首には脳と身体をつなぐ繊細な神経も通っていることを自覚し、今後は音を鳴らさないよう生活していきましょう！！